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自宅での人工肛門ケアと訪問看護

― 家族とケアマネのための在宅ストーマケア完全ガイド ―

はじめに
人工肛門(ストーマ)を造設したあと、退院して自宅で生活を続ける方は多くいます。
しかし退院後、家族や本人からよく聞く声があります。
- 「自宅でのストーマケアが不安」
- 「パウチ交換を家族ができるか心配」
- 「皮膚トラブルが起きたらどうすればいい?」
- 「誰に相談したらいいかわからない」
ストーマは生活を支える大切な医療ケアですが、正しい知識やサポートがあれば、在宅でも安心して生活することができます。
その時に大きな役割を担うのが 訪問看護 です。
この記事では、家族やケアマネジャーの方に向けて
- 自宅での人工肛門ケアの基本
- 在宅生活で起こりやすいトラブル
- 訪問看護ができるサポート
について、わかりやすく解説します。
人工肛門(ストーマ)とは
人工肛門(ストーマ)とは、手術によって腸をお腹の表面に出し、そこから排泄を行う仕組みのことを指します。
主に次のような病気で造設されます。
- 大腸がん
- 直腸がん
- 炎症性腸疾患
- 腸閉塞
- 外傷
ストーマを造設した後は、排泄を管理するために ストーマ装具(パウチ) を装着します。
パウチは通常
2〜4日程度で交換
が必要になります。
病院では看護師がサポートしますが、退院後は
- 本人
- 家族
- 訪問看護
などがケアに関わることになります。
自宅でのストーマケアでよくある不安
在宅でのストーマケアでは、次のような不安が多く聞かれます。
① パウチ交換が難しい
- 装具のサイズ調整
- 貼付位置
- 漏れ防止
など、慣れるまでは難しく感じる方も多いです。
② ストーマ周囲の皮膚トラブル
在宅で最も多い問題の一つが
皮膚トラブル
です。
例えば
- 皮膚のただれ
- かゆみ
- 発赤
- びらん
などです。
排泄物が皮膚につくと、炎症を起こすことがあります。
③ 漏れや臭いの問題
ストーマ装具のトラブルで多いのが
- 便漏れ
- ガス
- 臭い
です。
これが続くと
外出が不安になる
という心理的な問題にもつながります。
④ 体調変化の判断
ストーマの状態や排泄の変化は、体調のサインでもあります。
例えば
- 排泄量の急な変化
- ストーマの色の変化
- 腹痛
- 発熱
などです。
これらを適切に判断することも大切です。
こうした問題を支える「訪問看護」
訪問看護では、医療専門職である看護師が自宅を訪問し、医療的ケアを提供します。
ストーマケアにおいて訪問看護ができることは多くあります。
① ストーマケアの指導
訪問看護では
- パウチ交換の方法
- 装具の選び方
- トラブル予防
などを丁寧にサポートします。
家族がケアを担う場合でも、実際に一緒に行いながら指導することができます。
② 皮膚トラブルの予防と対応
ストーマ周囲の皮膚はとてもデリケートです。
訪問看護では
- 皮膚状態の観察
- 保護剤の選択
- トラブル対応
などを行います。
皮膚トラブルは 早期対応が重要 です。
③ 医療機関との連携
訪問看護は
- 主治医
- 病院
- ケアマネジャー
と連携しながら支援を行います。
ストーマの状態や体調変化があれば
早期に医療機関へ報告
することで、重症化を防ぐことができます。

ストーマケアには専門的知識が必要
ストーマケアは、実は非常に専門性の高い分野です。
そのため看護の分野には
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)
という専門資格があります。
この資格を持つ看護師は
- ストーマ
- 創傷(褥瘡など)
- 失禁
といったケアの専門家です。
ストーマケアでは
- 装具の選定
- 皮膚トラブルの対応
- ケア方法の指導
などで大きな力を発揮します。
Uchi careのストーマケア体制
私たちの訪問看護ステーションでは
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース)
が在籍しています。
そのため
- ストーマケアの専門的な相談
- 皮膚トラブルへの対応
- ケア方法の調整
などを行うことができます。
さらに、認定看護師だけではなく
他の訪問看護師もいつでも相談できる体制
を整えています。
例えば
- ケア方法で迷ったとき
- 皮膚トラブルが疑われるとき
- 装具変更を検討するとき
などは、チーム内で情報共有しながら対応します。
訪問看護は チーム医療 です。
一人の看護師だけではなく、チームで利用者さんを支える体制が重要だと考えています。
家族とケアマネに知ってほしいこと
ストーマケアは、家族だけで抱え込む必要はありません。
在宅医療には
- 医師
- ケアマネ
- 訪問看護
- 介護職
などのチームがあります。
特に訪問看護は
医療面を支える存在
です。
ケアマネジャーの方も
- ストーマ管理が必要な利用者
- 皮膚トラブルが多いケース
- 家族の負担が大きいケース
では、訪問看護の導入を検討することで
在宅生活が安定する
ことがあります。
ストーマがあっても自宅で安心して生活できる
人工肛門を造設すると、
- 外出できないのでは
- 家族に負担がかかるのでは
と不安になる方も多いです。
しかし現在は
- ストーマ装具の進歩
- 医療サポート
- 訪問看護
などにより、在宅生活を続けている方がたくさんいます。
大切なのは
適切なサポートを受けること
です。
よくある質問(Q&A)
Q1:人工肛門があると訪問看護は必要ですか?
必ずしも必要とは限りません。
しかし次のような場合は訪問看護が役立ちます。
- 家族がケアに不安がある
- 皮膚トラブルがある
- 装具管理が難しい
- 体調変化がある
医療的な観察があることで 安心して在宅生活を続けることができます。
Q2:訪問看護ではパウチ交換もしてもらえますか?
はい、対応可能です。
訪問看護では
- パウチ交換
- ストーマ観察
- 皮膚ケア
などを行います。
また家族が交換する場合は 指導やサポート も行います。
Q3:皮膚トラブルが起きた場合どうすればいいですか?
ストーマ周囲の皮膚トラブルは早めの対応が重要です。
訪問看護では
- 皮膚状態の評価
- ケア方法の調整
- 医師への報告
などを行います。
悪化する前に相談することをおすすめします。
Q4:ケアマネはいつ訪問看護を導入すべき?
ケアマネジャーの方は次のようなケースで検討することが多いです。
- ストーマケアが不安な家族
- 皮膚トラブルがある
- 医療管理が必要
- 独居
訪問看護が入ることで 在宅生活の安定につながることがあります。
Q5:ストーマがあっても外出や生活はできますか?
可能です。
現在のストーマ装具は性能が高く、多くの方が
- 外出
- 旅行
- 日常生活
を続けています。
適切なケアとサポートがあれば 生活の質を保つことができます。
まとめ
人工肛門(ストーマ)のある生活では
- パウチ交換
- 皮膚トラブル
- 体調管理
など専門的なケアが必要になります。
しかし訪問看護を活用することで
- 専門的なサポート
- 家族の負担軽減
- 医療との連携
が可能になります。
私たち うちケア訪問看護リハビリステーション では
- 皮膚・排泄ケア認定看護師が在籍
- チームで相談できる体制
を整え、在宅でのストーマケアを支えています。
人工肛門があっても
安心して自宅で生活できる地域づくり を目指しています。
在宅医療・訪問看護についてもっと知りたい方へ
在宅での医療ケアは、ストーマケアだけでなく、さまざまな医療的支援によって支えられています。
訪問看護では、医師やケアマネジャー、介護職と連携しながら、利用者さんが住み慣れた自宅で安心して生活できるようサポートしています。
訪問看護の役割やサービス内容については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶ 訪問看護でできる医療行為一覧
https://uchicare.net/wp-admin/post.php?post=2047&action=edit
また、人工肛門(ストーマ)ケアの専門的な情報については、専門機関の情報も参考になります。
▶ 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
https://www.jsscr.jp/
ストーマケアは専門的な知識が必要な分野ですが、適切な支援があれば在宅生活を続けることができます。
ストーマケアでお困りの方へ
私たち うちケア訪問看護リハビリステーション では、
皮膚・排泄ケア認定看護師(WOCナース) が在籍し、ストーマケアの専門的なサポートを行っています。
また、認定看護師だけでなく、訪問看護師全員がチームで相談しながらケアを行う体制を整えています。
- ストーマ周囲の皮膚トラブル
- パウチ交換の不安
- 家族のケア負担
- 在宅生活の継続
などでお困りの方は、訪問看護の活用もぜひご検討ください。
▶ うちケア訪問看護リハビリステーションの詳細はこちら
https://uchicare/

