お知らせ
仙台近郊「医療的ケア児」訪問看護開始‼︎
はじめに
医療的ケア児とは医学の進歩を背景としてNICU(新生児特定集中治療室)などに長期入院したあと、引き続き、人工呼吸器や胃ろうなどを使用して痰吸引や経管栄養などの医療的ケアが日常的に必要な児童のことを言います。全国医療的ケア児者支援協議会「医療的ケア児とは」http://iryou-care.jp/about/
ここ数年「医療的ケア児」の認知が進むなか、2021年9月に「医療的ケア児支援法」が施行され今後関係する施設は飛躍的に増加すると言われています。
背景
私たちの拠点である鶴ケ谷地域には小児訪問看護ステーションはありません。
先日参加した地域医療福祉連携の場では医療的ケア児が在宅療養をするためのサービスの受け手が少なく、重症心身障害児の訪問看護の対応可能事業所も限られていることがわかりました。ちょうど同時期に大学病院連携室の皆様からも小児の受け手が不足しているのでうちケアで対応できないかの相談も受けておりました。
そうした背景からうちケアで医療的ケア児の在宅療養を支援する体制が整えば、仙台市、利府、多賀城、塩竈、七ヶ浜エリアの医療的ケア児の社会的課題につながるのではないかと考えました。
そしてついに、2024年10月より医療的ケア児の訪問看護を開始することとなります‼︎
医療的ケア児の支援ベースである「チルドレンファースト」を実現するために、子供と家族の生活をイメージしながら生活支援、親子支援や多職種連携をしていく必要があります。
小児訪問看護開始にあたり
まずは地域で提携している重症心身障害児の受け皿、ゆんたく訪問看護ステーションさんと連携し、同行訪問、研修会の開催でレベルアップを図り、医療的ケア児へのサービス提供を安心して受けていただけるような体制構築を行う予定です。10月には医療的ケア児の支援者養成研修にも参加のほか、ちるふぁさん企画の研修に参加予定です。
そして地域で多くの経験と信頼を誇るゆんたく訪問看護ステーションさんのサポートのもと医療的ケア児の対応可能な小児チームを作り、大きな負担のある中で自宅での生活を楽しむ子供と家族の支えになりたい‼︎地域の社会課題解決の一助となりたい‼︎その想いで準備をしてまいります‼︎
終わりに
小児訪問看護、医療的ケア児へのサービス提供開始にあたりご協力してくださったちるふぁ様、ゆんたく訪問看護ステーション様、相談員、連携室の方々、この場を借りて感謝を申し上げます。引き続き地域の課題解決の取り組みを行なっていくうちケアを引き続きどうぞよろしくお願いいたします。